先週JTBの田川専務の講演を聞く機会に恵まれた。テーマは「JTBグループの新たなる成長戦略」
我社も旅行業界にいて、感じるのはやはりJTBはぶっちぎりのリーディングカンパニーだと言う現実。旅行においてはあらゆる分野のマーケットを押えておられ、間違いなく最強の組織である。
お話を聞くと、そのJTBが危機感を持って創業以来の大改革を行うのだという。今年の4月から持株会社の下にJTB本体も分社化するというぐらいは知っていたが、根底の戦略は非常に興味があるところだ。
詳細はおくとして、基本構想は「総合旅行産業」から「交流文化産業」への事業領域拡大であると言われる。要するに旅行業だけにとどまっていてはダメで、旅行業を越えて新たなる事業領域へ挑戦するのだと言うことだろう。旅行業だけではダメだと言われるのはJTB単体の収益力低下と言うところだろうか。
昨年の愛・地球博ではJTBは観光客の誘致だけでなく、駐車場の運営から外国パビリオンの運営、来賓接遇サービスまで博覧会の運営事業そのものを幅広く受注されたと言うことは有名で大きな成功事例を作られた。
JTBさんは従来から最も多くの関連会社を持つ、旅行会社なのだがさらに分社化をされて地域ごと、マーケットごとに対してゆくという改革は、素晴らしい判断であると思う。
我々中小旅行会社にとっては更に勉強して戦略を考えてゆかなければならないと身の引き締まる思いでお話を聞かせていただきました。
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